お月謝は「月単位」ではなく「週単位」でもらう

ワンオペ塾のumaです。小さな学習塾経営で生きていくアイデアを発信しています。

今日は「お月謝は“月曜始まりの4週間区切り”で請求すると効率的」というお話です。おもに個別指導塾でのお話になります。

月単位でもらうと通塾曜日によって不公平に

個別指導塾だと、「月木の週2回コース」などと設定していると思いますが、そうすると例えば2025年6月のカレンダーを見ると「月曜を選んだ生徒は5回授業がある」「他の曜日は4回」というケースがあります。

2025.6 カレンダー

年間で考えると、結局どの曜日をとっても同じと言えますが、それでも途中入会の生徒や講習会の開始曜日・お盆や年末年始が絡んでくると「お月謝」と「授業回数」にズレが生じかねません。

効率的な「週単位」での請求

そこで、僕の塾では「お月謝」を「カレンダー通り」に区切るのではなく、あくまで「月曜はじまり・4週間でひと月分の請求」という形をとっています。

たとえば先ほどの例でいくと、

2025年6月お月謝・・・6/2~27までの4週分
2025年7月お月謝・・・6/30~7/18までの3週分

となります。7月で3週分としているのは、翌週から「夏期講習会」が始まるからです。もちろん、お月謝は週割計算、つまり普段の「4分の3」だけいただきます。

2025.7カレンダー

このように「週単位で請求額が決まる」ことで、たとえばGWの休みなんかも、まるごと1週間とることができています。カレンダー通りに休みにしてしまうと、どの曜日を受講しているかで生徒ごとに授業回数に違いが出て管理が大変になりますので避けたいところです。

注意点としては、請求書に「6月お月謝(6/2~27までの4週分)」などと明記することです。これで万が一、6月退塾の生徒が出ても「あれ?6/30まで授業じゃないの?」ということが防げます。

もちろん、請求書は書面ではなくLINEで手軽に。

講習会の費用と合算

講習会費用は7月お月謝と合算で請求します。

なので、7月お月謝(レギュラー授業分)は減額しますが、講習会の受講料が加算されるので売上が減ることはありません。

北海道のuma
北海道のuma

僕の塾では塾生の講習会受講は必修にしていますので、参加率は100%です。

8月お月謝はレギュラー授業を実施しない(講習会があるので)ので、その分の請求額はゼロ。その代わり、講習会の高額コースを申し込んだ方へは、低額コースとの差額を8月お月謝の引落日に講習会テキスト代と一緒に請求します。

夏期講習時に実施する模擬テスト代と合わせると、レギュラー授業の請求が無い分をだいたい賄えています。

月途中の入会生は「日割り計算」で

よく見受けられるのが「新入塾生は初月無料」の塾です。こうすることで、月途中の入塾でも「翌月から請求」とするのでしょうが、ただ働きはいけません。

月途中の入塾に特典をつけてしまうと、それを見越して「だったら途中から入塾したほうがお得」と考える顧客を招きかねません。また月末に入会した生徒(保護者)に、後で「だったら月途中入塾したほうがお得だった」と後悔されるのもイヤですよね。

よって、月途中からの入塾生にも堂々と「日割り計算」で授業料をいただきましょう。先ほど紹介した「週単位でお月謝を算出」することで、どのタイミングで入塾してもどの曜日をえらんでいただいても、分母が共通になりますから平等に算出できますよね。

(例)週2回コース4週分→8回の授業
その月に5回授業がある場合・・・授業料×(8分の5)

「入塾初月は無料」など、ご自分の授業を「安売り」しないように!市場に対して「価値のある授業を提供する塾」というブランド戦略こそ「細く長くやっていく個人塾」の戦略ではないでしょうか。