新規お問合せで「勉強のコツ」を求められたら

ワンオペ塾のumaです。小さな学習塾経営で生きていくアイデアを発信しています。

しばらく更新を怠けていてごめんなさい。今日は、「勉強のコツを教えてください!」という低学力層の生徒さんを預かる際の注意点・・・のお話です。

勉強のコツさえ分かればできるようになる?

僕の地味Xで珍しく200もの「いいね!」が付いたポストがこちらです。

保護者さんの思いはよくわかります。きっと塾なら「コツ」を教えてくれて、手っ取り早く成績を上げてくれるテクニックを教えてくれるのだと。そこに授業料を払って、サクっと成績を上げたいのだと。

でも、幻想ですよね。そんなやり方があるなら、社会全体でとっくに共有化されているはず。

で、自塾にこのような保護者が来た時に、どのような対応をするのかが重要です。

保護者の啓発も塾の役割

情報をもっていない保護者さんだからこそ、このような幻想をお持ちなのでしょう。

なのでキッパリと伝えます。

第一に「目的意識」。これがないと、何のためにがんばっているのかが見えず、生徒さんが息切れしてしまいます。勉強に対する目的意識は塾で授けるものではありません。ご家庭でどのようなコンセンサスがあって、塾を利用しようとお考えなのか、じっくりヒヤリングします。

第二に「量」です。勉強の「質」を求めるのはその次でしょうか。量をこなさなければ、定着できません。量をこなさずに結果を出せるのなら、学校の授業だけでどの子も成績が上がるはずです。いかに量をこなすか、その適切な提示と行き詰まった時のアドバイス・状況に応じて「質」を高める提案をするのが塾です。個別指導であれば、一人ひとりの状況に応じてアドバイスが変わります。

ヤバい客は遠ざけよ

ここまでのお話に、どこまで賛同していただけるか。もし賛同いただけない(又は関心をもたない)保護者・生徒さんであれば、僕の塾では入塾をお断りしています。

北海道のuma
北海道のuma

断るというよりは、「私の力不足で、お力になれそうにありません」というスタイルです。とにかく穏便にお引き取りいただきましょう。

成績を上げられないので、せっかく入塾していただいても、遅かれ早かれ不満を持たれて退塾してしまうのがオチです。

目先の売上・生徒数にとらわれてクレーム要因を作ってしまってはいけません。不本意な形でネガティブなクチコミを広められてしまいます。

うちのような、ワンオペ塾だと「すべての生徒」を救うことなど最初から想定していません。対応できる生徒数に限りがありますから、自塾のスクールポリシーを明確にしウェブサイトに公表したうえで、それに合致した生徒だけに入塾してもらいます。

選ぶのに十分な数の塾があるわけですから、生徒も保護者も「自分に合う塾」を選べばいいんです。