現場に迷惑をかけない退職タイミング
もし今の学習塾を退職する決断をしたなら、雇用契約書や就業規則を確認したうえで、最低でも2か月前までに直属の上司にその旨を伝えましょう。
法律的には1か月前などでもよいのでしょうが、学習塾はどこも人員配置がギリギリです。ましてやあなたが教室長なら役割が多く、後任への引継ぎにも時間がかかります。
いくら会社に不満があっても、やはり保護者や生徒・現場の講師たちに迷惑をかけたくありませんよね。
また、タイミングによってはボーナスの支給可否にかかわってきますので、その点も雇用契約書などで確認しましょう。
僕の場合、年明けすぐに退職希望を伝え、2月末で退職・その後1か月で新教室を立ち上げました。
「辞める教室の近くに開校」はタブー
たまに見受けられるのは、独立すると今まで勤めていた教室のそばに開校するパターンです。これは絶対にやめましょう。
当然、スタートアップ時点で生徒を元教室からひっぱってくることに成功すれば、最初から売り上げが立ちますから、有利なのはわかります。
しかし、どううまくやっても必ず禍根を残します。元教室のスタッフに動揺が広まりますし、あなたが声をかけなくても、あなたを慕う生徒・保護者・講師があなたの新規教室に移りたがるかもしれません。
そうなると、元の会社は面白いはずがありません。最悪の場合、訴訟を起こされます。顧客情報を流用された、雇用契約に違反したなど。
法律上クリアしていたとしても、独立開業タイミングで無駄なエネルギーを使いたくないですよね。万が一、法的にひっかかった場合、損害賠償額が少なかったとしても裁判費用を負担させられることになります。なにより時間コストを奪われます。
なので勤務していた教室の商圏外で勝負しましょう。面倒に巻き込まれず、すっきりとした気持ちで堂々と0からスタートを切りましょう。