(追記)2025年6月2日より、ゆうちょBisダイレクトの基本料金が「1,100円」から「2,200円」に改訂されます。また残高不足で自動払込できなかった件数も加算されます。
授業料の徴収を考えると「ゆうちょ」が無難
授業料の徴収を現金ですると、以下のようなデメリットがあり非効率です。
・おつりや領収書の準備
・たまった現金の預け入れ
・収入印紙の管理とコスト(印紙は5万円以上の領収時に必要)
・生徒経由での徴収による「払った」「払っていない」などのトラブル
手数料がかかってでも自動引落(自動払込)にすることを強くオススメします。ほとんどの方がもっている口座ですし、その方が帳簿の入力も楽になりますよ。
気になる「手数料」は?
・自動払込1件あたり55円
・ゆうちょBizダイレクト「エキスパートプラン」契約料(契約時のみ)11,000円+月額1,100円
(2023.10現在)です。授業料の引落はゆうちょBizダイレクト専用サイトの画面上でお客様の口座番号を入力後は、毎月請求額を入力していくだけの簡単な作業です。
10年前はフロッピーディスク(!)にデータを入れて、ゆうちょに持っていってました。
個人の「総合口座」・屋号の「振替口座」両方を申込
屋号(塾名)の口座が欲しいですよね。この場合、「振替口座」という当座預金の口座を契約することになります。
総合口座と違う点をまとめますと・・・
・利子がつかない
・電気代などの自動引落は利用できない
・通帳やカードがない
一見、不便そうに感じますが、屋号の口座を持つ場合はこちらでなければ難しいようです(すでに売上がある場合は、総合口座でも作れそうです)。
通帳やカードがないので、現金を直接下ろすことができません。なので、自分用の「総合口座」へ振替える必要があります。スマホやPCでできますので、それほど不便ではありません。(ゆうちょ口座への振替は月5回まで無料)
ゆうちょに自分用の総合口座を持っていない方は、このタイミングで作ってしまいましょう。免許証かマイナンバーカード・印鑑が必要です(印鑑は不要になったかも)。
前述のように、公共料金などの自動引落ができません。なので、それらは自分用の総合口座から引落にしつつ、帳簿上は「事業主貸(事業主に貸し付けました)」にして処理しましょう。
面倒に感じるかもしれませんが、屋号入りの事業用の口座を持っていた方がお金の管理もしやすいですし、お客様の通帳に「塾名」が記帳されていた方がお客様も安心ですよね。
申込書の注意点「別名を表示」
申込書(窓口でもらう)に「別名を表示」というチェックボックスがあります。これをチェックすることで「別名」つまり塾名が口座名義になります。(窓口で相談しながら書けばだいじょうぶ)
なお、手続きは法人ではなくあくまで個人なので、申込者欄には(教室住所ではなく)自宅住所と自分の氏名を記入します。そして「別名」欄には塾名を書きます。
お知らせはすべて自宅に届きますが、郵便物は個人名ではなく塾名になっています。しばらくは配達員さんにインターホンを鳴らされ「こちらで間違いないですか?」と尋ねられます。煩わしい方は、自宅住所欄に「●●方」と自分の名前を入れておくと安心です。
振替口座を作るのに必要な書類
・開業届(税務署印がある、または電子申請の場合は送信日付の入った書面)
・免許証かマイナンバーカード
・印鑑
あと、屋号の店舗が実在するかを確認できるものを求められることがあります。念のため「屋号の入ったパンフレット」「名刺」「ウェブサイトのページを出力したもの」のいずれかを用意しておくといいです。
ゆうちょダイレクト登録は「総合」「振替」どちらか1つ
スマホに入れる「ゆうちょ認証アプリ」に登録できる口座は、「総合口座」か「振替口座」のどちらかのみです。(切り替えができればいいのに)
送金手続きにはスマホで「認証」が必要なので、僕は「振替口座」の方を登録しています。「利用明細の確認」であれば、PCでゆうちょダイレクトにログインすれば両方の口座ともできます。
もしパソコンを使って送金がしたい場合、「トークン」というパスワード生成端末が必要になります。(ゆうちょダイレクト申込時に無料配布されるかも・・・窓口で聞いてみてくださいね)
「ゆうちょダイレクト」・「ゆうちょBizダイレクト」両方を申込
「ゆうちょダイレクト」はオンラインで振込・取引明細を確認するのに必要です。口座を作る際に、窓口に申し出て申込書類をもらいましょう。
また、「ゆうちょBizダイレクト」も同様に、手続きをしましょう。上記の授業料引落(自動払込)に必要です(伝送サービス)。
なお、授業料払込(自動引落)にはお客様に書いてもらう「自動払込利用申込書」という複写式の用紙が必要になりますので、1束もらっておきましょう。
授業料支払い方法は「ゆうちょ」だけとしておきましょう。現金もOK・他行もOKとすると、こちらの手間ばかり増えてしまいます。
ワンオペ個人塾は、とにかくオペレーションを増やさないことが大切です!