学習塾の独立開業デメリットは?

会社員特権を捨てること

独立のデメリットとは

「給与所得ではない」につきます。

毎月決められた給料が入ってきません。

会社員特権(所得税を会社が納めてくれる・保険料を会社が半分もってくれる・各種手当・雇用保険・労災)をすべて捨てることになります。また、ローンやクレジットカードの審査が通りにくくなります。

個人でビジネスをやり始めると、こういった特権をはじめて痛感します。

しかし、そういった特権と自由はトレードオフなんでしょうね。

野良猫の自由

野良猫はハードですが、圧倒的自由があります。

一番のメリットは「結果はすべて自分に跳ね返ってくるから、収入に納得できる」「努力した分だけ報われる」ことです。

主体的に働くことで、すべてに納得しながら仕事ができます。

雇われ教室長は、自分の納得できる給料をもらえているでしょうか?

僕はもらえていませんでした。いつまでたっても350万円。

時間はどうでしょうか?本当はもっと教室運営や生徒対応に時間をかけたいのに、無駄な報告資料の作成や会議に時間とエネルギーを奪われていませんか?

それらをすべてカットできるのが、ワンオペ個人塾です。

「全員昇給」はありえないのが学習塾

もしあなたが、今の会社で30代で500万円もらっているなら、そのまま会社員を続ける価値はあると思います。また、40代、50代と年収を上げられて社内で出世できる自信があるなら、あるいは続けたほうがいいでしょう。

しかし学習塾とは、構造上「全員が出世」「全員が昇給」できません。

生徒はつねに右肩上がりで増え続けることはありません。物理的に1つの教場で発生する売上には限りがありますよね。お金は他から湧き出てくることはありません、そこが給料の源泉である売上の最大値です。

エリアマネージャーなどの管理職や役員は昇給があたりまえ。ボーナスも高いですよね。そういった上層部にどんどん吸い上げられる一方で、現場に支払われる労働分配率には限りがあります。「給料上げてほしい?だったら売上もっと上げて」と要求されます。市場には限りがあるのに、どうやって?

教室長の給料はどこかで頭打ちになります。給料を上げるには管理職に昇進するしかありません。しかしその席にも限りがあります。

教室長が40代になって「あれ?ぜんぜん給料あがってないじゃん?」と思っても手遅れ・・・とまでは言いませんが、もっと若いうちに独立を考えたほうがいいです。結婚を考えているなら、その前に。

ラットレースから早く抜け出して、悠々自適の野良猫生活を手に入れてください。

ただ、野良猫は自分で餌をとれなくなったら生きていけません。でも学習塾で10年働いたあなたなら、力は十分備わっています。僕にできたのだから、大丈夫です。