大手塾にはない「個人塾の強み」とは

大手塾の強みは「ネームバリュー」と「ノウハウ」

大手塾は「テレビCMで見たことがある」「チラシが毎シーズン入っているので知っている」「周りの子が通っていると聞いた」など、知名度を生かしたイメージで集客に有利な状況です。

その牙城に、ぱっと出の個人塾が割り込むのは至難の業・・・と思われがちです。

「運営ノウハウ」は、すでに教室長を10年以上やっている人なら一通り身についているので、その点で大手に引けをとることはないでしょう。

ただ、気をつけていただきたいのは1点だけ。

「大手と同じ土俵で戦わない」こと。

大手と物量・マンパワーで戦っても無謀です。なのでオススメなのは「やることを限定する」「やらないことを先に決めておく」こと。

つまり、

今までのキャリアで最も得意とする分野に絞り、その専門塾であることを市場にアピールすることです。(高校受験専門、英数専門、中学受験専門、大学受験専門などなど)他はやらない。

あれもこれもやろうとしないでください。ワンオペ塾であればできることも対応生徒数も限られます。

この分野ならどこの塾にも負けない!というのを決め、市場に対し「〇〇ならあそこの塾がトップだ」と3年かけて認知させましょう。専門分野における「ネームバリュー」が出来上がれば、4年目からは折込チラシに頼ることなく卒業生弟妹や友人知人、自塾ウェブサイトから新規の問い合わせが自動的に来るようになります。

個人塾の「3つの強み」を使い倒す

圧倒的な「低コスト」で戦う

前のポストでも書きましたが、個人塾はとにかくコストカットして利益率を高めましょう。

大手では出店できないエリアで、少人数の生徒でも十分続けられる骨太の経営をしましょう。

何せ大手塾と違い、個人塾には以下のものが必要ありません。

・管理職の給料
・膨大な広告宣伝費
・割高なテナント料
・出店の際の大がかりな初期工事費

初期投資も維持管理費も大手よりずっと低コストで運営できます。また、上司との「会議」など時間コストもかかりません。コストが安いことは、大手塾にはないアドバンテージです。

大手塾では不可能な「全生徒を教室長が直接授業」

教室長による高品質な直接授業も、大手塾にはできないことです。とくに大手個別指導塾は「アルバイト講師」がメイン。安い人件費が前提となった運営でたくさんの生徒を集めていますが、一方で生徒管理や保護者報告が適当な塾・手が回っていない塾も多いものです。

北海道のuma
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僕も以前100人規模の教室を持ちましたが、講師の報告を聞くだけでも大変でした。

個人塾は「全生徒を教室長が教える」スタイルが可能です。個別指導にありがちな「シフト調整」や「指導力不足によるクレーム」はゼロです。

授業を直接担当することで、授業そのものがアピール材料になります。生徒の理解度も講師伝えではなく直接把握できます。「授業でこんな様子でしたよ」と具体的な報告ができることで、保護者に安心感を与えられます。

フットワークの軽さで身近な塾をアピール

LINEを使った顧客と密なコミュニケーションも臨機応変にできます。ちょっとした報告や提出物の催促もできますし、保護者から気軽に教室長にアクセスできることで、退塾を未然に防ぐツールになります。

北海道のuma
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請求額の変更お知らせも、エクセルで貼り付けるだけで簡単!

配布物を生徒に渡した後で、一斉LINEで「本日●●を配布しました」とアナウンスすることで、生徒から保護者への「渡し忘れ」も防ぐとこができます。

このようにワンオペ個人塾は「少人数制」にすることで、効率的な顧客管理やコミュニケーションができるわけです。

「圧倒的自由」でモチベーションを維持

個人塾に有利なこれらの武器を使って、あなたの思う理想の学習塾を長く続けてください。

長く続けるためには「公私」ともに充実させていくこと。モチベーションを保つうえで大切なことです。

今までは忙しさに任せて「遊び」をおろそかにしてきませんでしたか?ワンオペ個人塾が軌道にのれば、経済的自由だけではなく時間的自由も手に入れることができます。友人・パートナーや家族との時間も充実させて、メリハリのある「教室長生活」を過ごしましょう。

北海道のuma
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雇われ教室長時代には手に入れられなかった「圧倒的自由」を満喫しましょう!