節約すべき？お金をかけるべき？注意すべき個人塾の経費 - 学習塾の教室長を10年やったら独立しなさい

学習塾・個人塾の経営戦略を発信するumaです。北海道で学習塾勤務10年、ワンオペ個別指導塾15年やっています。独立して悠々自適な生活を手に入れました。

今日は個人塾の設備投資、とくに「どこを節約し」「どこにお金をかけるべきか」について取り上げます。

コストカットすべきは「経費の大きいもの」

学習塾においてもっともコストのかかるものといえば、やはり「人件費」ですね。大手塾でさえ安い人件費が前提の経営戦略を立てています。とくに個別指導塾では「学生アルバイト」をいかに確保するかで利益が左右されます。

もちろん生徒数を集めたい・売り上げを伸ばしたいというのは学習塾の悲願です。一方で売り上げを追いかけるあまり、講師の管理・募集に手間やコストばかり増えていては本末転倒です。

そこで個人塾が取るべき戦略は、やはり

アルバイト講師を雇わずワンオペ

がおすすめ。拡張路線を捨て、とにかくリスクを減らし、長く効率的に経営できる戦略をたてましょう。

アルバイト講師は売上に伴ってコストが上下する「変動費」ですが、一方で「固定費」に注目すると、大きいのは「テナント料」。これはそうそう変えられるものではありませんが、節約できる大きいものとして「通信費」があげられます。

固定電話やネット回線契約、本当に必要でしょうか？

僕の塾では固定電話は設置せず、

お問合せはすべてウェブサイト＆LINEから

にしています。

さすがにこの時代、我が子の塾を検討すればネット検索くらいはしますよね。ウェブサイトをコツコツ更新していけば、「自治体名」「学習塾」で検索したとき、上位に表示されるようになります。新規はウェブから。塾生数がある程度になり、卒業生を３年程度出した後なら口コミで紹介ももらえるようになります。

開校間もないころは難しいかもしれませんが、３年程度たったら固定電話は無くして良いと思います。それだけで月額5,000円以上はカットできます。

また、ネット回線契約も不要です。プロバイダー含めてこちらも5,000円程度でしょうか？スマホのテザリングを使えば、別契約はいりません。僕は楽天モバイルを使い、月額3,000円程度で済んでいます。プライベートでも使うので大いに節約に貢献してくれています。

楽天モバイルの契約は代理店ではなく自分で初期設定が必要です。マニュアルにそって進めていくだけの簡単なものですが、wifi環境がないと初期設定ができません。自宅にwifiがあるか、家族のスマホからテザリング接続ができることを確認しましょう。

チラシは新規顧客を得るための強力なツールです。しかしとにかく高い！

うちの場合、３回折り込んで印刷・デザイン込みで５５万円・・・そっくり営業利益が奪われます。

新規が１名でもあればペイする！という考え方もありますが、せいぜい開校３年くらいまでで良いのではないでしょうか？うちのような田舎であれば、「そこに塾がある」ことは知られているので、あとは必要なタイミングでウェブサイトを見てお問合せいただける自信があります。

ありがたいことに、大手塾が新聞折り込みをするタイミングでお問合せをいただきます。きっと他塾のチラシを見て「そろそろ塾を申し込もうか」と、当塾のサイトを見てくれるんだと思います。

僕は当初、WIXという無料ドメインや無料サーバー・ウェブサイト自作サービスを使っていました。しかし、とにかく重い。自塾サイトを開くのに数秒待ち、別ページを開くのにまた数秒・・・これでは読まずに離脱されてしまいます。

また、無料サーバーは広告が入りますのでこれも顧客にとっては煩わしいですよね。僕もXのフォロアーさんの塾サイトを見に行くことがありますが、広告たっぷりのサイトは表示が見にくく（スマホの画面に広告が占拠するので、興味のない広告をタップしてしまいそう）すぐに閉じてしまいます。

なので、自塾ウェブサイトにはきちんと経費をかけて「ドメイン」と「レンタルサーバー」を用意したほうがいいです。

ドメイン（.com）：1,428円/年
サーバー（年契約の場合）：1,100円/月

自塾サイトは顧客にとって「入口」です。これくらい経費をかけてよいと思います。

設定も簡単です。僕もこの手の作業は不得意でしたが、自作ウェブサイトは「wordpress」というサービスを使っています（こちらは無料）。広く使われているので、困ったときはいくらでも検索で調べられます。

こちらのサイトに初期設定がまとめられています。

ずばり、「自塾サイト」の更新です。

こちらの記事にまとめていますが、とにかく検索上位を狙うために「顧客が必要とする情報（自分が発信したいことではなく）」を頻繁に更新してください。

僕はこれは１年程度続けて、「自治体」「学習塾」で検索トップになりました。毎日ではなくていいです。時間を決めて記事を書く習慣をつけておきましょう！

1本あたり49.3円・・・安すぎますがしっかりおいしいです。僕は教室で常温のプレーン炭酸水を飲んでいますが、自宅では冷えたレモン味を飲んでいます。

ワンオペ個人塾は、休み時間の水分補給も迅速に！この夏の講習会も乗り切りましょう！